身体的インタラクションロボットの研究開発

 対面コミュニケーションにおいては、対話者相互に音声と動作・表情が同調する引き込み現象が存在し、円滑なコミュニケーションに重要な役割を果たしている。この現象のメカニズムの解明は、人間との円滑なインタラクションを支援するコミュニケーションシステムの評価・開発に新たな道を開くものとして期待される。  本研究では、電子メディアに対して実体のある物理メディアとしてのロボットに着目し、発話音声に基づいて身体全体で反応するインタラクションロボットのプロトタイプを開発して、身体全体でインタラクションすることの有効性を確認するとともに、電子メディアとの比較を行っている。



   


 ロボットは、それぞれが話し手と聞き手の両機能を備えている。語りかけに対して、聞き手として頷き・瞬きや身振りなど身体全体で反応することで、対話者は円滑に話すことができる。その音声はネットワークを介して送られる。対話相手側のインタラクションロボットは、その音声時系列に基づいて話し手としての身体動作をその音声に関連付けて生成し、音声と身体動作を同時に提示することで発話者の音声情報に込められた思いを効果的に表現することができる。この操作を相互に連続して行い、コミュニケーションを実現する。

遠隔コミニュケーションのサンプル動画のダウンロード(mpg 578KB)




 玩具などに聞き手としての機能を持たせ。癒し効果を期待する。




 イベントのアイキャッチとして使われたインタロボット。

福祉、アミューズメント、通信など様々な分野、メディアへの応用が期待される。





研究の概要トップページへ