岡山県立大学 情報工学部 情報システム工学科 E-mail:watanabe@cse.oka-pu.ac.jp |
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経歴 |
・1955年11月 広島県に生まれる ・1978年3月 岡山大学工学部生産機械工学科卒業 ・1983年3月 東京大学大学院工学系研究科産業機械工学博士課程修了(工学博士)
・1983年4月 山形大学工学部情報工学科助手 ・1984年8月 山形大学工学部情報工学科講師 ・1989年3月 山形大学工学部情報工学科助教授
・1992年3月〜1993年3月 米ブラウン大学客員研究員
・1993年10月 岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授
・1999年度〜2000年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
・2000年度〜2004年度 科学技術振興事業団(JST)・戦略的基礎研究推進事業(CREST)
・2004年度〜2005年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
・2006年度〜2011年度 科学技術振興機構(JST)・戦略的創造研究推進事業(CREST)
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受賞歴・表彰歴 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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著書 |
・「マイクロコンピュータ基礎用語辞典」(単著) ・「子どもと技術文明」(共著) ・「情報システムとしての人間」(共著) ・「ヒューマンインタフェース」(共著) ・「赤ちゃんの認識世界」(共著) ・「ヒューマン・インフォマティクス」(共著) 等 |
研究と教育 |
人は、単に言葉によるバーバル情報だけでなく、身振り・手振りや表情あるいは周辺言語といった言葉によらないノンバーバル情報が相互に引き込み、対話者相互に関係を成立させ、コミュニケーションを円滑にしている。また情動変動と密接に関連した心拍間隔変動の引き込みや呼吸の引き込みなど生理的側面での引き込みも、インタラクションに重要な役割を果たしている。これらノンバーバル情報と生体情報をも含めた身体全体を介してのコミュニケーションは、いわば身体的コミュニケーションと呼ばれるもので、自己の身体を介することで相手との関係を築くコミュニケーションである。とくに引き込みのように関係が成立する身体的インタラクションは、乳幼児期から成立しており、この身体性の共有こそが、一体感を生み、人との関わりを実感させている。 この身体性を共有する引き込み原理をメディアに導入することで、一体感を実感させる、心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC (Embodied Communication System for Mind Connection)の開発を目指して、身体的インタラクションロボットシステムや身体的バーチャルコミュニケーションシステムの開発を進めている。身体的インタラクションロボットシステムは、発話音声に基づいて頷き・手振り・身振りなど豊かな身体動作を自動生成し、聞き手及び話し手としてインタラクティブなコミュニケーションを実現するロボットInterRobotあるいは電子メディアのInterActorを用いたコミュニケーション支援システムである。本システムでは、音声情報を発信するのも受信するのも人である。この情報の送受信があくまでも人であることが大事である。InterRobotあるいはInterActorには音声と身体動作との引き込み原理が導入されているだけで、人と人のコミュニケーション支援を手助けするだけである。しかしこの少しの手助けが、対話者の思いを伝え、心が通うコミュニケーションには不可欠なのである。また身体的バーチャルコミュニケーションシステムは、自分と相手の分身であるバーチャルアクターを仮想のコミュニケーション環境で観察しながらコミュニケーションできるシステムで、人間のコミュニケーション特性を合成的に解析できるシステムである。E-COSMICは、対話者が仮想空間あるいは実空間を共有することで、引き込みにより対話者相互の身体性が共有できるシステムであり、各種ヒューマンコミュニケーションの解析・理解は勿論のこと、今後のメディア技術・情報通信技術の基盤になると期待される。 引き込みのように関係が成立する身体的インタラクションは、人間生物学的に本質的なコミュニケーションであり、このインタラクションを成立させる基本原理の解明が私が目指す次世代ヒューマンインタフェースの課題であり、その知的冒険を学生とともに大いに楽しみ、"Education is firing"を実践している。 |
現在の研究 |
・心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC ・身体性メディア技術 ・引き込み原理に基づくヒューマンインタフェース ・身体的インタラクションロボットシステム ・身体的バーチャルコミュニケーションシステム ・生体情報計測による情動評価 ・マルチメディア情報処理による行動解析・理解 ・顔色、表情及び周辺言語の分析合成 |
学会および社会活動 |
平成6年〜 ・ヒューマン・コンピュータ・インタラクション国際会議プログラム委員会委員 ・岡山県医用工学研究会役員 平成6年〜8年 ・岡山県医用工学研究会役員 平成8年〜 ・日本機械学会(設計工学・システム部門運営委員, 同技術委員会(ヒューマンインタフェース)委員長) ・クマヒラセキュリティ財団評議員 平成10〜11年 ・JSME International Journal 編集委員会委員 平成11年〜 ・日本機械学会標準化部会委員 平成13年〜 ・日本赤ちゃん学会理事 平成11〜14年 ・ヒューマンインタフェース学会理事 平成15年〜 ・ヒューマンインタフェース学会評議員 ・中山科学振興財団評議員 平成16年〜 ・IEEE RO-MAN Standing Steering Committee Member 平成16〜17年 ・ヒューマンインタフェース学会副会長 平成18年〜 ・ヒューマンインタフェース学会会長 |
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