音声駆動型複数身体引き込みコミュニケーションシステム

■研究概要■

心が通う身体的コミュニケーションシステム「E-COSMIC」プロジェクトの一環として,
集団での一体感のもてるコミュニケーションを支援するためのツール
である。



■研究紹介■

人は対面でのコミュニケーションにおいて,言葉によるバーバル情報だけではなく,
うなずきや身振り手振りといったようなノンバーバル情報,
あるいは心拍や呼吸といったような生体情報といったような身体性を共有し,
対話者相互で引き込むことにより円滑なコミュニケーションを行っている.

この身体的引き込みに着目し,対話者相互の身体性が共有できるコミュニケーションシステムとして,
音声のみから,話し手及び聞き手としての身体動作を自動生成するCGキャラクタ"InterActor"を開発し,
このInterActorを用いた身体的インタラクションシステムを提案してきた.

このInterActorを仮想教室上に一人の先生役と複数の生徒役として配置することで,
一体感のある集団コミュニケーションが行えるシステム"さくら"を開発している.

本システムは仮想教室にInterActorを複数体配置し,ネットワーク機能を付加することで,
InterActor相互の引き込みにより盛り上がりのある場が生成され,
教師あるいは学生としてシステムを利用し円滑なコミュニケーションができるシステムである.


↑動作画面


■論文紹介■

渡辺富夫,大久保雅史,小畑淳:
集団コミュニケーション場の生成のための音声駆動型引き込みシステムの開発;
ヒューマンインタフェース学会研究報告集Vol.3No.2,pp.91-98(2000)

小畑淳,渡辺富夫,大久保雅史:
音声駆動型引き込みコミュニケーションシステム"SAKURA";
ヒューマンインタフェース2000論文集,pp.331-334(2000)

渡辺富夫,大久保雅史,山口啓太:
音声駆動型複数身体引き込みコミュニケーションシステム"さくら"による集団引き込み場の伝達効果;
ヒューマンインタフェースシンポジウム2001論文集,pp.281-284(2000)

山口啓太,渡辺富夫,大久保雅史,小野紘司:音声駆動型複数身体引き込みコミュニケーションシステム“さくら”による
集団コミュニケーション場の伝達効果,
ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp.519-522,2002-9,
ヒューマンインタフェースシンポジウム2002優秀プレゼンテーション賞


研究の概要トップページへ