実体版さくら

　音声からコミュニケーション動作を生成するInterRobotを用いた集団コミュニケーションシステムで，1体の話し手役ロボットと複数の聞き手役ロボットから構成されます（写真は聞き手5体バージョンです）． 本システムは，InterActorを用いた“さくら”システムを実空間で再現したもので，実体版さくらと呼んでいます． 複数の聞き手ロボットが同時に反応を提示することにより，その場を共有する人に存在感や一体感を実感させ，円滑なコミュニケーションを支援するシステムとなっています．
　本研究では光学式3次元モーションキャプチャシステムを使って，人が本システムのロボットに語りかけているときの音声と，その人自身の体の動き，ならびにロボットの動きを記録し，人と本システムとの関わりを解析しています．

　2002年3月より，1体の話し手ロボットと3体の聞き手ロボットで構成したシステムが，東京の日本科学未来館3Fに常設展示されています． 機会がありましたら，是非身体的コミュニケーションの不思議さや大切さを実感してみてください．